2012年9月24日月曜日

爆笑する準備はできていた

「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」ラリー・チャールズ
サシャ・バロン・コーエン主演作は実は初めてだったんだけど、これはどう捉えるかで大きく変わってきますね。日頃表現に関して不自由を感じている人は溜飲を下げられるのかもしれませんが、普段からヘイトを撒き散らしている僕のような薄汚れた人間はブラックユーモア的な物にはビビッドに反応できなかったですね。もちろん笑えなくはないですが、結局笑ったのは独裁者を揶揄する一連のギャグよりも、ラストの演説に代表されるように資本主義(新自由主義)の方が独裁よりも不自由を被ってるんじゃないの?っていう問題提起で、この映画の本分もそっちにあったんだと思います。言及している人も多いと思いますが「クロックス」と「チェイニー」のくだりとか笑いましたね。まあそんなもんです。秘宝系の“ready to laugh”な人たちの聞こえよがしな笑い声が鬱陶しいタイプの映画です。

「スミス都へ行く」とか「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」とか「アメリカ(階級関係)」とか映画的な参照項目がいっぱいありそうだけど、アメリカ(ニューヨーク)をフレッシュな第3者の視点で捉え直すっていうアングルは欠けてたかもね。そこもあればもっと面白かったかもしれない。

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