「闇金 ウシジマ君」山口雅俊
原作厨というほどではありませんが、原作のファンなので見に行きました。結論から言うとテレビドラマのスピンオフとしては上出来の部類に入るんじゃないでしょうかね。キャスティングとか、原作の漫画のキャラクターに対する忠実度(似せ具合)とか結構絶妙なモノがありました。江崎とか高田、根岸、豚塚、肉蝮あたりは、本当に漫画の中のキャラそのままでしたね。なんかそういうところにばかり感心してました。
ストーリーはイベサー編に大島優子パートとして出会いカフェ編を付け加えたような感じでしたが、イベサー編が元々込み入った話なだけに、大島優子パートのオマケ感が結構色濃く出てしまいましたね。ただ、大島優子と黒沢あすかの母子は最高でした。団地の自室で売春している母親が娘に3Pに加わってくれないかと提案するシーンが最底辺描写でしたが、お客さん目線で考えると「いや、お母さんいいから。大島優子だけでいいから」って思っちゃったのはなんですか、人生経験がまだ足りないんですかね。
冒頭、成金パーティーでFXでたまたま当てただけの起業家が返済していないかった5000円のために、丑島たちにみんなのいる前で追い込まれるという、いわばフィクショナルな金持ちの側に焦点を描いていたんですが、僕の個人的な趣味としてはそれと対になるリアルな底辺描写をもっと見たかったんですね。まあ黒沢あすかがいい味出してましたけどザワザワし足りなかったですね。ゆるめのサロペット(死語)を履いた大島優子は本当にその辺にいそうな感じで可愛かったです。いいキャスティングだったと思います。
後半の肉蝮とのバトルシーンでつなぎ間違いにしか見えない(僕の記憶が一瞬飛んでしまったのでなければ)ところがあって、まあそういうのが決定的な瑕疵になるかと言われればそういう映画でもないんですが、あまりシーンとシーンとのつながりとかに脚本レベルでも絵づくりでも腐心した感じがありませんでした。「桐島」を見た後だから余計そう感じたのかもしれません。あと、金と心みたいなメッセージ的な部分を台詞で処理した感があったので、むしろバッサリなくてもよかった。本来なら出会いカフェのパートで大島優子がそういう風に感じたっていうことを言わせるんじゃなくて見せなきゃいけなかったんじゃないでしょうかね。
丑島が拘置所でオムライスを食べるシーンはちょっと声を出して笑ってしまいました。「アカルイミライ」のオダギリジョーの「唐揚げが小さい」を思い出しましたが、オムライスの方は絵で見せてる分笑えましたね。
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