2015年12月15日火曜日

生存報告

元気で生きてます。リアルで「ブログ読んでる」と数人の方から言われたことがあったので東京砂漠をサバイブしてるよって報告も兼ねて。

めちゃくちゃ本数は減ったけど見てることは見てる。
「岸辺の旅」「かみさまとのやくそく」「007 スペクター」。もっとあったかもしれないけど忘れちゃった。
感想はまた今度。

すっごい話が通じない人がいると、この人にはどんな経験が足りなかったんだろうって考える。あるいは、どんな想像を絶する経験をしたんだろうって。

周りの人を嫌な気持ちにさせたり、強引にその場を制圧しようとしたり、傍若無人に振る舞う人が許せないっていうのは小さいときから変わらない僕の特性みたいなものらしい。そういう人を見ると「罰したい」「身の程を思い知らせたい」という強い気持ちが湧く。本当は言葉が分からない赤ん坊みたいにスルーしたいんだけど、すごい怒りが湧いてしまう。でも、そうなっちゃうんだからしかたがない。
 

2015年5月21日木曜日

XD

忘れないうちに映画の感想を書いておこう。グザヴィエ・ドランが出色ですね。

■『セッション』 デミアン・チャゼル
アンドリューがドラムを叩いている廊下の奥の部屋にトラックアップしていくファーストショットの居心地の悪さにこの映画への期待は霧消した。フレーミング、カメラ位置、被写体に近づくスピード。そうしたひとつひとつがいちいちしっくりこないのは、おそらく文法的に間違っているのだろう(それは演出としての居心地の悪さではなく単に出来の悪さとも言い換えることができる)。そういうレベルの映画ということでそんなに騒ぐほどのことはないんじゃないかなと。画面より観念が見たい人向けの映画だよね。

■『バードマン』 アレハンドロ・G・イニャリトゥ
文字通りの舞台裏を縦横無尽に行ったり来たりするカメラはそれだけでも面白いけど、どこでカット割るんだろうってことが気になり出すと結構それに注意を持っていかれてしまう。『バットマン』の俳優が迎えた「中年の危機」を、「ハリウッドスターとしての成功」では得られなかった「アーティスト」としての評価を「ブロードウェイ」で得ることで乗り越えようとするっていうドタバタをワンカメ(に見える)で追っていくのはストーリーも見せ方も確かに巧いし感心もする。マーベルやSNSを揶揄しながらも、バズることで他者の承認を得る演劇人を描くほどほどに知的な態度にも感心する。爆笑問題の漫才みたいに感心する。けど以上。

■『薄氷の殺人』 ディアオ・イーナン
宮部みゆき原作とかそんな感じ。バラバラの遺体が各地で見つかるトリックはシャーロック・ホームズで似たようなのがあったね。中国東北地方という舞台が舞台だけに面白くなりそうなのになり損ねた感じがもったいない。北朝鮮の国境で牛骨振り回してた映画の方が断然面白かったなあ。石炭の工場とか寒そうなロケーションは抜群にいいんだけど、いかんせん話がメロウ過ぎた。

■『トム・アット・ザ・ファーム』 グザヴィエ・ドラン
シャブロル(とかオゾン的な)サスペンス感 meets デプレシャン的な緊張感のある家族関係。役者ドランも素晴らしい。こういうのをやらせても巧い、とは思うけど『わたしはロランス』や『Mommy』のむき出しで勝負してる感じと比べてしまうと、ドランにはこういうギミックは要らないのかなと思ってしまう。ドランのようなフィジカルエリートは得物持つより素手で勝負した方が面白いし、強い。

■『Mommy/マミー』 グザヴィエ・ドラン
スティーブを演じていた主演の男の子がすごい。何がすごいってホンモノにしか見えないというごく表層的な演技のレベルですごい。
個人的にはより普遍的な人間関係を描いてるという点で『ロランス』の方が好きだけど、『マミー』はたぶん同時代でユスターシュの『ママと娼婦』とか見てたらこれくらいの衝撃だったのかなというレベルのすごい映画だと思う。セリフがフランス語だから、パリ郊外くらいの感じで見てると、いきなり飛び込んでくるロケーションの非フランス感(=カナダ感)に突き刺される瞬間がある。この一作でドランは最も注目する監督になった。

2015年1月22日木曜日

私は実話ナックルズ

シャルリー・エブド襲撃事件から世界中に波及しているデモだけど、表現の自由は一切侵害されていないということは今一度確認しておく必要があるだろう。政府から検閲を受けた者も投獄された者も拷問を受けた者も処刑された者もいない。ただ、ある表現にものすごく頭が来た人がいたということだ。どんな穏便と思われる表現もそうしたリスクは背負っているわけで、それが嫌だったら黙っていろということになる。ある表現を受け取った人がどう感じ、どう反応するのかまでは誰にもコントロールすることはできない。そもそもそこまでの挑発がなぜ必要だったのかと、個人的にはまったく腑に落ちていない。