「デンジャラス・ラン」ダニエル・エスピノーザ
どちらかといえば閑職についていた若手CIA工作員(ライアン・レイノルズ)が領事館に投降してきた伝説的な元工作員(デンゼル・ワシントン)の逃亡劇に巻き込まれていく。舞台が南アフリカのケープタウンということで「インビクタス」「第9地区」を想起したが、この映画を含めていずれも政治劇(?)ということは、ドメスティックでもグローバルでもユニバーサルでも諸勢力のコンタクトポイントとして機能している、映画的に魅力ある土地なのだろう。
工作員ってもっとストイックなものだと思っていたんだけど、どうやら「普通の恋愛」も放棄していないらしく、パリジェンヌとイチャイチャしているオープニングから彼女を事件に巻き込まないために逃がすシーンまで、そんなことで国家の存亡を左右するような任務に就けるのかよ、と半ば本気で突っ込みたくなるようなアマちゃん加減だった。まあそういう脇の甘い新米という設定でもあったんだと思うけど、CIAには建て前だけでも「恋愛は御法度」みたいなルールはないのかね。しかも外国人の女と。かわいかったけど。
とまあ、そんな甘っちょろい彼がのっぴきならない事態に巻き込まれていくのが面白いという話でもあるわけです。しかしね、その背景にあるのはMI6、KGB、モサドを巻き込むデカい話なわけですが、そうした御歴々が非常に記号的にしか処理されていないわけですね。だから、主人公周辺だけがテンパってるみたいな感じにしか見えないわけです。その情報が実際に公になったら、実際どうヤバいの?ってこともイマイチピンと来ない。設定変えるか、はっきり見せるかどっちかした方がよかったですね。
ラストの宙ぶらりん感だけはリアルでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿