2011年10月31日月曜日

波論


 以前ちょっと書いたけど、年取ってくると映画に対しても、小説に対しても点数が甘くなってくる。もっと正確に言うと、なんでも楽しむスキルが身についてきたってことなんだと思う。しょぼい波にも乗れる技術が身についたわけだ。

 以前は「乗れる/乗れない」という基準で一定の線引きができたものが、今はその境界線はもはや存在しない。さざ波から怒濤までのグラデーションのどこかにあった区切りは消滅した。30点以下も赤点じゃなくなった。

 ここで考えたいのは「それってどうなの?」ってことだ。おそらく消費者として楽しむことに主眼を置くのは間違っていないと思うんだが、批評眼とか審美眼っていう意味では鈍ってるんじゃないか、消滅した境界線は何らかの役割を背負っていたんじゃないかっていう不安とか自嘲がなくはない。

2 件のコメント:

  1. その境界線の基準を世の中のキャズムと一致させなさいと大学時代教わりました。

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  2. それを商売にする人はそうかもね。

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