知人らにドラクエIXの「すれちがい通信」と「宝の地図」のシステムの素晴らしさを力説して、自分がいかにそれにのめり込んでいるかを披歴すると、9割方の人は興味無さそうに引いていく。いい年こいてゲーム?みたいな無理解もあってやりきれない。そこで、蔑みのまなざしが届かないWWWの世界で、同じように力説させていただくのだ。
まず、「すれちがい通信」というのは、プレーヤーの世界にある「リッカの宿屋」に他のプレーヤーを呼び込むというシステム。ここで交換されるデータは主人公のキャラクターの外見やパラメータ。お互いにすれちがい通信状態にしたDSが数十メートル圏内に入ると、このキャラクターのデータが交換されるのだ。そして、もうひとつは宝の地図と言われる、ひとつクリアするごとにランダムで生成されるマップのデータ。これがアツい。
初期は呼び込んだ人数によって、宿屋がどんどん栄えていくのが楽しいだけなんだけど、ゲームが進んでいくと、この宝の地図が大きな意味を持ってくる(←今ここ)。最初はこんなことしてても、一週間後にはやってるやついないだろうなぁ、なんて思ってたけど大間違いだった。今日も多分秋葉ヨドなんかはヲタイキレで館内のガラスが全部曇ってると思う。いや、ヲタだけじゃなくって一般人を巻き込んだのがすごいんだ。宝の地図は主にメインストーリークリア後の「やり込み要素」として用意されてるんだけど、ここでしか拾えないアイテムやここでしかエンカウントできないモンスターがたくさんいる。
ここでしか見えない景色、ここでしか吸えない空気、吸って吸って、はいてはいて、日は昇り落ち折り返し地点♪(ゲーマーで有名なスチャダラパーもきっとやりこんでるに違いない)
アイテムのコレクション率、モンスターとのエンカウント率、クエストや錬金の達成率等々、今回のドラクエではあらゆる要素が数値化され100を目指すように設定されている。メインストーリークリア程度ではそれぞれの達成率は20%程度といったところか。つまり、ドラクエXIのメインはメインストーリー後に用意されているのだ。
そこで、宝の地図だけど、すれ違い通信と地図の交換(というか配布)というシステムに火をつけたのが「まさゆき」と呼ばれる一枚の地図だ。およそ20日程度前だったろうか、地下15階でキングメタルスライム(経験値がべらぼーに高い)のみが出現する地図があるらしい、何でも名古屋で広まっているらしいといううわさが2ちゃんねるを中心にまことしやかにささやかれていた。1日後には噂は多くの人にとって確信に変わり、この地図が発見者にちなんで「まさゆき」の名で広く人口に膾炙することになった。それから数日後、新宿ヨドですれ違い、私もこの地図を入手した。噂はやはり事実だった。
それから「川崎ロッカー」「ユノ」などと呼ばれるレアな地図が出回り始めるのに時間はかからなかった。2ちゃんねるの地域ごとの「すれちがい通信」スレはすごいスピードで消化され、伝染病のように翌日には日本中でその地図を手に入れる者が現れるようになった。
そして、レアな宝箱が多数ある「川崎ロッカー」と中断技と呼ばれる一旦セーブしてから、一定の時間を置いて宝箱を開けると決まったアイテムが出るというテクニックの発見によって、レアなお宝の入手が驚くほど容易になった。これがあまりにも険しい最強武器・防具をあきらめかけていたヲタ魂に再び灯をともしたのだ。
今回のドラクエについて割と一般的に言われているのが、難易度が高いということだ。それは、ネットでの攻略情報入手などを前提としたつくりになっているためらしい。確かにストーリーをなぞっていくだけなら、それほど苦労はしないかもしれないが、ひとつの項目でもコンプリートを目指すとなったら、それは容易なことではない。たとえどんなに情報が与えられても、マップの探索やボスの討伐やアイテムの蒐集には時間がかかるようにできている。
ずれ込んだ夏休み前の発売とか、絶対わざとだと思う。いや、わざとだったらスクエニすごいか。週1回のクエストの配信とか、マルチプレーもすげー面白いんだけど、これ全部スクエニのシナリオだったら俺たちの完敗だ。いや、負けてるのはやってない君たちだ。今からでも全然遅くない。ドラクエを始めるんだ。
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