「骨折は実は治療中の合併症が一番怖いのだ」などといいながら、甚兵衛を着て抗生物質の点滴を打つ、どこか正気を疑いたくなるような無防備さに気が遠くなる。折れた骨を固定する術後、翌日にはもうリハビリが始まるということで、術後2日だが今日はもう膝が何度(回数ではなく角度)曲がったとか自慢してくるものだから、分度器当てて測るのかよ?と聞くと、そうだ。それをエクセルに付けて経過を見るのだと至って真面目に返された。
何から何まで調子が狂うおかしな磁場から離れるために、帰りの無料バスに乗り込むと、関西弁のDJが千堂あきほ(!)を相手にお年寄りが孫をテーマに詠んだ川柳を紹介する週末昼下がりのAMラジオにジジババが爆笑しておって、都下の片隅で異次元度は最高潮に達した。
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