2012年11月26日月曜日

Do you know the way to San Jose?

「カリフォルニア・ドールズ」ロバート・アルドリッチ
昔、レンタルビデオで見て、いつかスクリーンで見ることができたら幸せだなあと夢想していた一本。それがニュープリントでかかるというのだからやはり今年は何かあるのだろう。結論から言うと、想像以上に素晴らしかった。徹頭徹尾「映画」でない瞬間がないなどと言ったら、保守の誹りを免れんだろうが本当なんだからしかたない。

女子プロレスラーのアイリスとモリー、そしてマネージャーのピーター・フォーク。彼ら一座のロードムービーであり、アクション映画であり、サクセスストーリーでもある。試合、町から町への移動、モーテル、マッチメイク、3人のときに軽妙でときに深刻なやり取り、ロードワーク、そのすべてが完璧な構築物のピースとしてしかるべき場所に収まっている。

観客の誰もが寸分たがわず予測し得たラストの回転逆エビ固めが決まった瞬間、私は滂沱の涙を止めることができなかった。素朴にドールズがトレドの虎に勝ったことがうれしかった。彼女たちの努力が報われたことに無上の喜びを感じた。誰もが予想し得た結果ではあるが、そこに予定調和は一切ない。

不意に「リアル・スティール」はなぜ「カリフォルニア・ドールズ」たり得なかったのかという疑問が頭をよぎる。話の構造はほぼ同じはずなのだが、なぜ「リアル・スティール」はかくも映画から見放されているのか。おそらく映画を映画たらしめているものは「手法」ではないのだろう。

上映直後、物販のマフラータオルを迷わず買ってしまった。こんなことは「宇宙戦争」のTシャツを買って以来だ。このエントリーを読んで「カリフォルニア・ドールズ」をスクリーンで見なかった人がいたら私はとても悲しい。

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