自分が好きなモノを人に勧めるという行為。
ああ、もうそれだけでザワザワしますね。
他人がロクでもないものを勧めてきたときに人はどう対処するのでしょうか? 大学時代に野島伸司とか石田衣良を勧めてきた同級生の女子がいました。そういう子に限って顔はかわいい。でも僕の中でそれらの作家はすでに「相手にしなくてもいい山」に入ってる人たちだったので自分を信じて相手にしませんでした。その判断は間違っていなかったと歴史が証明してくれたと思います。
問題はそういう愚にもつかないモノを勧めてくる人を心の底から軽蔑してしまった自分の狭量さにあったと反省しています。顔がかわいいって素晴らしいことじゃないですか。グッドルッキングネスというギフトに比べたら読む本の趣味なんてどうでもいいちっぽけなことじゃないですか。今なら話だけでも合わせてとりあえずはお近づきになってやろうという余裕もありますが、頼むから糞みたいなモノを人に勧めないでくれという本音は変わらないでしょう。
じゃあ、自分はどうなんだと問われたとき、自分が本当にいいと思ったモノはわりと相手を選ばずにお勧めしてしまいます。迷惑な人もいるでしょうね。そもそも漬け物が駄目だという人に奈良漬けを勧めるようなことをしていることもあるでしょう。でも、僕はそういう真摯なレコメンを無視するような輩が心底許せません(笑)。いや、笑い事じゃなく。「俺がこんなに面白いっていってるのにどうしてスルーできるの? どうせ暇なんだからちょっとぐらい試してみろよ。この腐れゾンビが!」と内心はヘイトに満ちておるのです。
でも、何を読むか、何を聴くか、何を見るか、そしてそれらをどう消化するか。それってその人の単なる一側面というよりは、その人の全人格を色濃く反映している行為なんじゃないですかね。
人が勧めてきたモノは容赦なく無視できるけど、自分が勧めたモノを無視するやつは許せない。しかもそういう自分は許せる。ワイルドだろ?
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