2010年8月18日水曜日

残暑シャチホコ

年間ベスト10を決めるために最近見た映画を忘れないうちに書いておこう。

恐怖、告白、エアベンダー、アデュー・フィリピーヌ、ヤギと男と男と壁と、メーヌ・オセアン。

ジャック・ロジエの2本は除いて、シャマランの「エアベンダー」が出色の出来映えでしたね。原作ありですからシャマランの最高傑作とは言えないかもしれないけど、とても完成度高くて安心してみてられました。世界を統べる者として宿命づけられた少年の成長譚と要約することができると思いますが、この少年が宿命を受け入れて成長していくさまは、「実は彼は○○星の王子だったのです」的ながっかり感とは逆のベクトルの潔さを感じます。4元素の国々を旅して、パワーを獲得していくさまもビジュアル的にとても面白いです。主人公の子どもが賢そうで演技もうまいんだけど、本気出すと目と入れ墨が発光するというシャマラン的な表現がとても好きです。これが3部作の1部ということですから、次も楽しみです。

「アデュー・フィリピーヌ」は昔、字幕なしで見たことがありましたけど、全然覚えてませんでした。新鮮な感覚で見ることができてよかった。ルビッチ状態(女女男)、車、バカンス、兵役……。ザ・ヌーベル・バーグって感じで。ザじゃなくてラか。特にコルシカ島の後半は「もう2度とこのときは訪れない」という一回性を強烈に感じさせる素晴らしいシーンの連なりでした。それがロケだからなのか、夏の日差しなのか、演出の即興性によるものなのか。僕はそれは「自然」と大いに関係していると感じています。

「メーヌ・オセアン」は本当に映画っぽい映画。シャブロル、リヴェット、ロメール、ゴダールと50年代後半から映画を撮り続けてた同時代人がいかに牽制しあっていたかwっていうのがより立体的に見えるようになる1本ですね。パズルの最後のピースがはまったという感じで。計算し尽くされたちゃらんぽらんさとかgdgd感は、カサヴェテス並ですね。本当に行き当たりばったりで撮影したんじゃないの? っていう疑いを最後まで払拭できないけど、本当にノープランだったら絶対無理っていうのは画面見てるとわかるんですよね。ジャック・ロジエの特集は下高井戸シネマのレイトショーで続きます。

「ヤギ男」はニューエイジmeetsアメリカン・アーミーっていう設定が既に面白い。極度に資本主義を先鋭化させながらも、ある種の精神主義を内包し続けていたアメリカっていうのは、やっぱり不思議な国というか、偉大な国だなと思う。ジョージ・クルーニーという役者は何をやらせても本当にサマになる。

全然関係ないんだけど、先週名古屋に出張する前の日に味噌煮込みうどんを無意識のうちに食べて、出張帰りに味噌カツをいただき、昨日は実家の両親と鰻屋でひつまぶしを食べた。期せずして、何この名古屋ブーム?

0 件のコメント:

コメントを投稿