2014年2月2日日曜日

Enjoy your ride!

グラビティを見納めてきた。2番館とかリバイバルでやっても、なかなかIMAX3Dで見る機会はないだろうからね。

今回は映像表現の新奇さよりも、よりこの映画の主題に踏み込んで見ることができた。クルーニーの2度目の登場以降は露骨と言っていいくらいに、生誕の物語として語られていたと思う。

宇宙船の中でうずくまるサンドラ・ブロックが2001年オマージュと言われていますが、キューブリックを迂回するまでもなく、あれは子宮の中の胎児なわけですね。

胎児が心地のよい世界から追放されることを怖れて、そこに生まれ出ることを諦めようとした時、彼は現れるわけです。心地よい不安のない世界に居続けることもできるが、それなら生まれることの意味なんかないじゃないか。

クルーニーのEnjoy your ride! という台詞からほぼ涙が流れっぱなしでした。この映画のクルーニーは本当にライド(肉体の生)をエンジョイする術を知り尽くしたようなイカした男だった。

逐一何が何のメタファーなどと野暮なことは申しませんが、水辺に這い上がり、重力に抗いながら手と足で自らの体重を支え、そして、まさに人間の赤ん坊のような危なっかしい2足歩行を見せた時に、この生がすでに十分に奇跡であったことを思い出さずにはおれないのです。

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