すごいためてしまったのでちょっとずつ。
「リンカーン」はまさに政治劇。よく「政治的に振る舞う」とか表現するときのその「政治」。奴隷制反対論者のトミー・リー・ジョーンズの美しい「転向」とその背景。誰からも尊敬される為政者が家庭には問題抱えてたとか、「インビクタス」のマンデラを思わせもするよね。人は無条件に人種によって差別されうるっていうのは、「アミスタッド」もそうだったけど、ユダヤ人作家としてのスピルバーグのテーマですね。
「変態仮面」は主人公の若者の見た目完コピぶりが素晴らしかったんですが、それ以外は……。僕は原作をジャンプで連載当時に読んでましたが、印象深い作品でした。
「アイアンマン3」。1,2とiPadで見て3をスクリーンで(3D)で見ましたが、監督はファヴローのままでよかったんじゃないでしょうか。何かヒーローものとしては薄まってる感じがしましたね。社長のキャラだけで持ってたというか。あと、2からテレンス・ハワードがドン・チードルになりましたけど、このドン・チードルも黒人のわりには重みがないというか、頼りがいがないんですよね。メチャクチャインテリでも、マッチョでもないって中途半端な感じがしますが、ハリウッドでは重宝がられてますね。
「ラストスタンド」でシュワルツェネッガーはジョン・ウェインになったってツイートしたけど半ば本気ですよ。この映画を無視したアメリカはもう本格的に終わってると思いますね。
「カルテット」。子どもや動物よりも圧倒的に老人ですよ。泣けるのは。「サニー」でもそうだったけど、その人が積み重ねてきた時間というものに呼応して涙量が決まるわけですよ。そこに流れた時間=歴史を一瞬で受容するためには、そこの生じてしまった隙間を涙で埋めるほかない。ほとんど老人ホームの中で話は進みますが、閉塞感もないし、陰惨さも顕在化はされてないし、僕は好きです。
「孤独な天使たち」。ベルトルッチの新作でした。ほぼ全編地下室からお届けされました。地下室という閉鎖空間に充満した思春期を胸いっぱいに吸い込んだらむせた。泣いてるのは悲しいからじゃない。むせたから。
「舟を編む」。読んでないけど原作も面白いんだろうな。鶴見辰吾とか新人のギャルとか含めて嫌な人、悪い人が出てこない話っていいですよね。悪と悪に対する制裁は物語的な推進力にはなるけど、それとはまったく別の力学で何かに一生懸命に打ち込むっていうこともまた物語足りうるというか語られうる対象になるんだなという。松田龍平、オダギリジョーよかったです。池脇千鶴感……。中堅の出版社にいなくもない感じがザワザワしましたw
「ジャッキー・コーガン」。僕は正直「メタファーとしての」っていう部分はどうでもいいと思うんです。アタシ頭悪いから難しいことわかんないけどさ、この映画作った人って包容力なさそう。
「図書館戦争」。表現の自由・思想の自由を弾圧する良化隊=悪、レジスタンスとしての図書隊=善という前提を共有できないのでノれませんでした。僕は本当に世の中のためにならない本は燃やしても発禁にしてもいいと思うんです。ビブリオフィルの友だちもそう言ってました。クソみたいな作品に表現の自由が保証される必要はない。そこまでしないと自由が担保されない世界とか逆に息苦しいから。僕もオリバー・ストーンとか行定勲とか燃やしてもいいと思います。ただ、石田衣良とか辻仁成も「こういうのは燃やしてもいい」っていう資料として保管しておくべきだともw
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