2011年2月14日月曜日

Love never sleeps!

「毎日かあさん」小林聖太郎
 西原理恵子をよく知らないが、その筋の人が面白いと言っていたので見に行った。がさつさや荒っぽさを描くには繊細さが要求されるということがよくわかる作品だ。「浮き雲」や「放浪記」の高峰秀子を思い出したが、ダメ男に翻弄される女はとてもパワフルだ。翻弄されるのにはとても体力と精神力がいる。西原の女たちは皆とてもパワフルだ。本人も母親も娘もママさん連中も。男たちは女たちのタフネスの限界に挑む。「どこまで我慢できる?もうさすがに無理でしょ?やっぱり無理だった」それでも女は男を見捨てない。
 ここまで書いてジェンダーに回収してしまっていい話なのかどうかということに甚だ疑問がある。というかそれはおそらく間違っている。この映画は「男」や「女」、あるいは「大人」や「子ども」に「人間」を代入しても成立するようなパワーポリティクスを描いていたのだと思う。

「ウォール・ストリート」オリバー・ストーン
 前作を見ていないが、そんなことは関係なく文句なく駄作だと思う。それも歯車がかみ合わなくて失敗してしまったのではなく、何度撮り直してもよくならないと思う。演出が致命的にひどい。パワーポリティクスをすべて感情論にすり替えていて、それにいちいち鼻白む。脚本も面白くなる要素はあるけど元々それほど良くはない。ハリウッドでもこんなにダサいものが撮れるのかということに改めて驚いた。2ちゃんのスレにあった冒頭で出所してきた黒人のラッパーで1本撮った方が面白そう、という意見に激しく同意。マイケル・ダグラスは別に好きな役者ではないけど、これが遺作になったらさすがにかわいそう。

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