2011年1月12日水曜日

ガッカリガーリー

From Evernote:

ガッカリガーリー

 財布を忘れて出てきた僕に休日のアーバンライフを味わわせるために新宿まで出てきてくれた大学の同級生のO君と中村屋でカレーをいただいた後に、お茶でも飲もうとたまたま降りていったのが、三越の裏手の若者向け宝飾店の地下1階にあるFLAG'S CAFEという喫茶店だった。階段を降りていくうちに何となく場違いな雰囲気を感じてはいたのだが、引き返すのも面倒くさい&敗北感があるので、そのまま案内された席に座って一息つくと見事なまでに周りが女子一色だった。一人カフェなどをしていれば似たような光景に出くわすことは珍しくないが、ここまで徹底した花園感(≠神社)は初めてだった。まあアウェー感を愉しむのも吝かではないという程度の余裕は持ち合わせているつもりだったが、音、温度、湿度、香り、色彩とあらゆる面で先ほどまでいた中村屋とのギャップを埋められないでもじもじしていると、上気した中高一貫私立男子校卒のおじさん二人の元にコーヒーとケーキが運ばれてきた。
 興奮の中にいながらも、我々は冷静だった。いや、ケーキのひとかけ、コーヒーのひと口が冷静さを呼び戻してくれたのかもしれない。ガーリー幻想は一瞬で崩壊した。缶詰のシロップ漬けの杏、甘いだけの白っぽいカスタードクリーム、ぱさぱさしたタルト生地。臭味と苦味だけが突出した濁ったぬるいコーヒー。ケーキをのせた白い皿の大きな余白に点在するオレンジと茶色のソースが「っぽさ」だけを演出し自足している。しかし我々の怒りの矛先は決して店ではない。「なんだお前らも結局あれか、イキフンか!」
 「っぽさ」の演出に特化した現代特有の(?)丸井的カルチャーに淫しているのは男だけじゃないってことくらいはわかってたつもりだけど、こと「ガーリー」に関しては幻想の対象としてくらい機能していてほしかった。にしてもひどくないか? お前ら、甘いものに目がないんじゃないのか?
 いや、「ガーリーの聖地」がここじゃなかったっていうだけの話で、別に「ガーリー幻想」の崩壊ではないよね。本当に美味しいもの好きの女子もちゃんといるのは知ってるし、繊細さにおいてやはり女子の方が遥かに優れてると感じることの方が多いし。ただ、女には寺門ジモンみたいな奴はいないよねっていう話。

このうすら寒さ、4℃。

0 件のコメント:

コメントを投稿