2011年1月5日水曜日

正月休み悪あがき2本立て

ゴダールを何となく敬遠してしまった……。

「バーレスク」スティーブン・アンティン
クリスティーナ・アギレラもシェールも知らないんだけど、「フレンチカンカン」と「紳士は金髪がお好き」オマージュの部分は完璧に好きだった。金髪のボブで「男たちなんてかわいいもの」っていう感じでマリリンよろしく踊るところは個人的にもぐっときた。ストーリーは変にややこしくしないで、つぶれかけたキャバレーを実は才能にあふれる田舎娘が立て直すっていうだけで十分じゃないか。要はこの映画のいかがわしくフランス的なところは全部好きで、リーズナブルに叙情的な(アメリカ的な)ところはあまり面白くなかった。こういう「キャバレー」的なショーを実際に見てみたいと思った。生で見たら本当に楽しいと思う。正月映画なんだからもうちょっとシンプルに作ってほしい。
まあ「才能が開花する瞬間」とかボロ泣きしてましたけどね。

「トロン:レガシー」ジョセフ・コジンスキー
オリジナルを覚えていないがまあまあ楽しめた。これで3D映画は4本見たが、視覚的にはまったく快楽とほど遠い体験であることだけは痛感したので、もう当分はいい。2Dでいい、というか2Dがいい。
主人公が父なる神の息子という点では、ハリポタから連綿と続く「シルシつき」のシリーズといえる。人物の配置がフロイト的すぎるという批判も可能だろう。異世界の創造主のひとり息子が現実世界のアダムになるという創世記的な側面よりも、創造主が異世界で遂げた成長の物語がメインと読めた(アリス的な。それは息子にも言えることだけど)。創造者であって支配者ではない神というキャラクターは案外この世界に似ているのかもしれない。思惑とは異なる世界を前に「ただ座して待つ」神というのが容易に想像できてしまうのだが、神の息子の乱入によって事態が思わぬ収束を見せるというのも「今」の似姿と言えなくもないのかもしれない。
個人的にはあのアイデンティティともいえるディスク(実際に非常に重要なガジェットとして劇中でも重要な役割を果たす)を武器にして投げあうという野蛮な設定にとても惹かれた。

0 件のコメント:

コメントを投稿