去年、会社のバーベキュー大会でとっさに発表した座右の銘は小津安二郎の「どうでもいいことは流行に従い、重大なことは道徳に従い、芸術のことは自分に従う」だったが、この言葉の裏には、喫茶店で何を頼むか「紅茶かコーヒーか」からどんな風にしゃべるか「早口かゆっくりか」どんな風に食べるか、歩くか、見るか、聞くか、考えるか、に至るまで、無数の選択の中には「どうでもいいこと」や「大事なこと」なんてないじゃないか、畢竟「芸術」以外のことなんてないじゃないかという思いがある。そう考えると、すべての選択が人生をかたちづくり、人生とは芸術になるんじゃないだろうか。
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