2013年6月13日木曜日

101人目のトム

「イノセント・ガーデン」パク・チャヌク
なんだろう。ガス・ヴァン・サントの「永遠の僕たち」的な内向的な文系少女の思春期ものには違いないんですよ。耽美的な映像表現であるとか、ポエジーあふれる独白とか。で、少女の孕んでいた狂気のポテンシャルを目一杯引き出しに叔父たるメフィストフェレスが、父親を失った少女の元に現れるわけです。脚本はハリウッド的な洗練を経てはいると思うけど、どうもパク・チャヌクの魅力である荒々しくとがったところが角が取れてしまったように感じましたね。ありきたりの描写に収まってしまったというか。話は怖いし、見せ方次第ではモンスター性の継承っていうテーマをもっと前面に見せてもよかったのかなぁと。耽美的な映像表現も自己目的的なところがあってなんかちょっと「古い」感じになっちゃいましたよね。


「オブリビオン」ジョセフ・コシンスキー
SFリテラシーが低いので色々わかってない部分がありましたが、「たまたま目覚めちゃった個」っていうテーマがツボでした。顕在化されたクルーズ感自体は希薄だったかもしれませんが、潜在的なクルーズ感は地表を覆うほど満載だったわけで、ある種の目眩を感じることはできました。暗闇の中で葉巻に火をつけるという登場シーンが似合うフリーマン感も素晴らしいものがありましたね。ダイレクトな感動ではありませんが、シェルドレイク的な命題を思わせるラストもすごい好きです。

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