早速見ましたね。iTunesの映画サービス。未見だったコーエン兄弟の「ノー・カントリー」をレンタルで。いやもういきなり怖い怖い、ハビエル・バルデムが。自作の武器も怖いし、髪型も怖いし、パツンパツンのジーンズも怖いし、簡単に殺しちゃうっていうのも怖いんだけど、場の制し方が理不尽すぎて怖い。アンチ・ヒーローとしてはかなり魅力的な存在だったんじゃないでしょうか。一応警察も動いてるけど、そこでのサスペンスは皆無だし、結局ハビエル・バルデム演じるアントン・シガーの一人舞台って言っていいと思う。
シナリオだけ読んでもきっと「これ面白!」ってなる類の作品だと思う。秀逸なシナリオを映像化する上で気をつけるのはただ余分なことをしないということ。コーエン兄弟はそれを本当に端正に見せた。(端折りすぎてわかりにくい部分もあったけど)
終わり方もすごい良かったし、続編とか外伝とか是非見てみたい。この映画では分かりやすい形では説明されない彼のモチベーションに迫れるものならもっと迫ってみたい。しかし、スクリーンで見たらありあえないことだけど、テレビとかパソコンの画面で見るとヴィスタだったかシネスコだったかも覚えていないという……。これは映像体験としてはやはり相当貧しいと思わざるを得ない。スクリーンでかかったら見に行こうと思う。でも怖いだろうなぁ、大画面で見たら。
教訓:仕留めそこねた獲物を追ってはいけない
「クロッシング」アントワーヌ・フークワ
これ、リチャード・ギアとイーサン・ホーク、ドン・チードルとすごい俳優出てるのになんで武蔵野館かなと思ってたら、単にいまいちだからなんですね。主人公はニューヨーク市警に勤める3人のデカで、退職まであと数日で事なかれ主義のリチャード・ギアと双子を身ごもってる奥さんが家の建材のせいで喘息にかかってて引っ越したいんだけどお金がないイーサン・ホーク。そして、潜入捜査で黒人の麻薬密売組織の中核的存在になっているドン・チードル。とまあ盛りだくさんすぎて、この3つの話を絡めて面白くするのは野心的というよりも無謀だったんじゃないかなという気がしますね。
これだったら、あの「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本家のジーン・カボットが撮った「クラッシュ」の方がいいですね。何か分かんないけどみんな不幸でみんな怒っててていう。まあ人類にはこんな時代もあったんだよっていうことで資料としては面白いかもしれません。
教訓:正中線(脊髄)を撃て。2発撃て。
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