「ガールフレンド・エクスペリエンス」を見た。渋谷のシネマライズで。アプリでさがしてソダーバーグやってるんだと思って調べたら、また単館上映ですよ。「オーシャンズ」のソダーバーグなのに! 見たい映画がミニシアターでしかやってないとかって、若い頃はアイデンティティーにもなるんでしょうけど、もうアラフォーにもなると鬱陶しいだけですよ。近場のシネコンでやれよって感じですね。しかも前売りも作ってないとか、超だせぇ。
またね、ソダーバーグが金かけないで撮った映画の微妙さっていうのが、もうこれはあらゆる意味でミニシアター的でね。郊外のシネコンではかからんわなっていうのは見れば納得できるンですが……。
主人公のチェルシーはニューヨークで富裕層を相手にする高級娼婦。といってもセックスは飽くまでサービスの一部で、レストランでご飯食べたり、お話ししたり、ビジネスの話も映画も演劇もクライアントと付き合って、いわばガールフレンド体験を提供するというビジネス。あるときは取材対象やビジネスパートナーになったりして、必ずしもガールフレンドでもないから、時間給で働く何でも屋っていってもいいかもしれない。メインのお客は週末だけNYにいるビジネスマンとか金融系とかショウビズ系とかいろいろ。エステにも美容院にもドレスにも下着にも自己投資に抜かりはないが、残念ながらほとんどの男のニーズはそこにはない。ほとんどの顧客が求めるのが「セックスを含むテンポラリーな癒し」。彼女もそれをよく分かっている。また、ご時世らしく、グーグルで検索したときに上の方に来るようにとかインド人に頼んでぼったくられたりもしている。ニューヨークでもトップクラスの「エスコート」(と映画の中ではいっていた)なので、純粋なお客さんのほかに、彼女をカモろうとする胡散臭い輩も結構いる。あからさまな女衒とか。
それと彼女が同居するボーイフレンド。こいつは町のジムのトレーナーやってるんだけど、上昇志向が強いだけで使えない。昇給を提案したオーナーには、ユニフォームを着れない奴は無理とかすごい基本的なダメ出しされてる。(この男は上昇志向が強くてオシャレなので、胸にエグザスみたいな大きなロゴの入った黒いノースリーブのユニフォームがださくて着られない。でもそんなジムに勤めているという矛盾)こいつがゲイのクライアントからラスベガス旅行のプロポーズを受けるとか、そんな話を細切れにして「スタイリッシュ」に編集したのが本作。
で、結局何が言いたかったのかというと、なんだか世知辛え世の中だけど、スクリーンで見てきた主演女優の無修正本番をネットで見れるっていうのは新しいメディア・エクスペリエンスなんじゃないかと思うよ。
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