「コンテイジョン」 スティーブン・ソダーバーグ
ソダーバーグっていう人は演出家としてのショーマンシップの欠如を「スター」の出演によって解決するっていう方法論でやってる人だと思うんだ
けど、今回もまさにその典型と言えるんじゃないでしょうか。ぼくは彼のこのシステムは「トラフィック」にしても「オーシャンズ」にしても、うまくいったこ
とがないと思っています。ショーマンシップの欠如が必ずしもエンターテインメントにおいて致命的な欠陥になるとも思いませんが、演出手法と俳優のクオリ
ティー(単に知名度と言い換えても差し支えありませんが)の不一致とでも申し上げましょうか、彼の場合、小品と言われるような「ガールフレンド・エクスペ
リエンス」なんかの方がしっくり来るんですね。俳優に派手な演技をさせればいいっていうことではありませんが、今回みたいにバカみたいに有名な俳優ばかり
使って見せ場という見せ場もつくらないというのは贅沢というよりも、単に無駄遣いっていう気がします。絵が青っぽいのもきれいじゃありませんね。
「恋の罪」 園子温
ああ、やっぱりこういう人かっていう。「丁寧さ」が「勢い」とトレードオフの関係にあるんじゃないかと「愛のむきだし」や「冷たい熱帯魚」を
見て思い始めていたんですが、やっぱり殊映画に関してはそれはないかな。「丁寧さ」を犠牲にすることで「勢い」があるっぽい感じを出すことはできるかもし
れないけど、やっぱりそれは「勢い」にはならない。「勢い」も「丁寧」に演出しなきゃ。例えば、繰り返し撮られる(繰り返されることに意味がある)主人公が玄関で夫を送り出すシーン。このシーンで毎回カメラ位置やフレーミング、露出が違うんですね。しかもそれに明確な演出意図があるわけじゃない。順取りし
てるのかもしれませんけど、はっきり言ってただ単に雑なんです。意識が行き届いてない。撮影期間が短かったり、予算が少なかったり、いろんな制約はあると思うんですが、丁寧さってかなり優先順位の高い項目だと思いました。予告編で見た「ヒミズ」も絶望的だったなぁ。
「タンタンの冒険」 スティーブン・スピルバーグ
3Dは重いメガネが気になるし疲れるので2Dで見ました。ダグラス・フェアバンクスの活劇を3DCGでやりました、って感じでそりゃ面白いで
す。見所はもう「アクション」ということで作り手にも迷いはないし、見る方もそれで十分楽しめます。主な舞台が船っていうこともあるんだけど、ほぼ登場人
物の9割が男っていうのはもうちょっと何とかならなかったものか。まあ子ども向きってことも含めて、これでOKなんでしょう(獣姦ジョークは出てくるけ
ど)。それにしても「ティンティン」っていう英語風の発音はどうにかならなかったのか!?
正しく「タンタン」と発音してる子どもがいじめられたりしてないことを祈る。
その他覚書
・伊勢谷友介の「セイジ」っていうのは見に行こうと思う。予告編の画面が意外にも映画っぽかった。
・「.hack」っていうアニメ映画は見に行こうと思う。
・時間があったら「けいおん!」っていうのを予習して見に行こうと思う。
・「輪るピングドラム」を見始めた。
・イーストウッドの新作「J.エドガー」は1月28日から。
・エル・ブジのドキュメンタリーは時間があったら見に行こうと思う。
・今度の「ミッション・インポッシブル」のミッションのインポッシブル感はハンパない。
・「サラの鍵」1942年ナチスドイツ占領下のパリ。納戸。
・「エアベンダー2」は来年らしい。
・今年見た映画一覧(ベスト10選出用)
「サウダーヂ」「一命」「ザ・ウォード/監禁病棟」「ゴーストライター」「モテキ」「東京公園」「ハウスメイド」「コクリコ坂から」「エッセン
シャル・キリング」「ツリー・オブ・ライフ」「ブラック・スワン」「モールス」「X-MEN」「スーパ−8」「悪の華」「最後の賭け」「甘い罠」「ゲンスブールと女たち」「引き裂かれた女」「キラー・インサイド・ミー」「トゥルー・グリット」「ブルーバレンタイン」「someshere」「トスカーナの贋作」「アンチ・クラ
イスト」「毎日かあさん」「ウォールストリート」「ヒアアフター」「ソーシャル・ネットワーク」「冷たい熱帯魚」「キック・アス」「バーレスク」「トロ
ン・レガシー」「人生万歳」「クリスマス・ストーリー」
偏ってるとか以前に本数見てねえ。
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